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西洋美術史
クールベ 知っていると少し楽しい
鑑賞のポイント!

オルナンの埋葬

オルナンの埋葬

クールベは写実主義の画家。古典に倣わずありのままに表現する 「生きた芸術」 を目指した。 当時の保守的な風潮のなかで革新的だった。万国博覧会に出品しようとした、本作品「オルナンの埋葬」などが落選すると、 万国博覧会の側で、クールベ自身が個展を開いた。これが世界初の個展といわれており、また、このときの目録が 「レアリスム宣言」 として知られる。

レアリスム宣言
「私は古今の巨匠達を模倣しようともなぞろうとも思わない。"芸術のための芸術" を目指すつもりもない。私はただ、伝統を熟知した上で私自身の個性という合理的で自由な感覚を獲得したかった。私が考えていたのは、そのための知識を得る事、私の生きる時代の風俗や思想や事件を見たままに表現する事、つまり "生きている芸術(アール・ヴィヴァン)" を作り上げる事、これこそが私の目的である。」

鑑賞のポイント

  • 人々が等身大で描かれているほどの大きな画。しかも、原題を『オルナンの埋葬に関する歴史画』 としている。 『歴史画』 とは保守的には歴史上の大事件・英雄を扱うものだったため、非難された。
  • また、聖職者を神々しく描かず、写実的に表現したことも非難された


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